メリット2

災害など断水時に生活用水として利用
私たちの住むこの地域では、今後30年以内に70%の確率で首都直下型地震 が発生すると言われています。
災害が起こると水道、電気、ガスなどのライフライン(供給システム)が断たれます。
最近では災害に備え飲料水の確保をしているご家庭は多いでしょう。しかし問題は洗濯やトイレに流す時に使う生活用水です。
平成7年1月17日に起きたマグニチュード7.3 震度7の阪神淡路大震災。死者6000人を出したこの震災では、神戸市のほぼ全世帯を含む9府県81水道の約130万戸が断水し、完全復旧まで3か月もの日数を要しました。2〜3日後に給水車が来ても、給水制限があり十分な水をもらえません。その為、トイレが流せずに深刻な問題となりました。
4人家族が1日に使用する水の量は、通常の生活において約980リットルと言われています。家族構成や季節などにより異なるので一概には言えませんが、災害時4人家族が1日に最低限必要な水の量は
飲料水 12リットル
生活用水(トイレ洗浄水等)32リットル
合計44リットルと算出されます。
給水車がくるまでに3日間かかるとしたら132リットルが最低限必要となります。
その後水道が復旧するまで毎日給水車に水を取りに行かなければなりません。道路状況が悪い中、最低でも1日に必要な水の量44リットル(約44キロ)を自宅まで何キロも運ぶことになると高齢者はもちろん若者でも大変な重労働です。実際、これまで発生した震災後の被災生活中に水運びが原因で体調を崩した人も少なくなかったようです。
そこで大活躍するのが、家庭用雨水タンクです。
2011年3月11日に発生した東日本大震災。仙台市青葉区にはニッカウイスキーの工場があり地域の方は、震災前から不要になったウイスキー樽を利用して雨水を貯めていたので、トイレなどの生活用水に使えて非常に助かったという事例もあります。
万が一、飲料水が尽きてしまっても、最近では雨水を最大200リットル飲み水に変える事のできる携帯型浄水器「スーパーデリオ」も3000円前後で購入できます。
このような事が背景にあるからだと思いますが、大手ハウスメーカ(大和ハウス)がおこなった防災に関するアンケート「災害時に有効だと思われる設備」の中で雨水タンクが太陽光発電を上回りました。
いつ起こるかわからない災害。
雨水タンクは、必需品です。
*All About 引用